

① ETCカードは挿しっぱなしでも大丈夫?
走行中はETCカードを挿入したままにするのが前提であり、走行中にETCカードを抜き取る行為は、差し込み不良によるデータエラーの原因になります。料金所を正常に通過できなくなる可能性があるので、ETCカードを抜くタイミングには注意が必要です。
ETCカードを抜くタイミングは、停車して車を降りるときです。降車の都度、抜き取ることが推奨されます。しかし、ETCカードの抜き取りをつい忘れてそのまま次の乗車のときに使用してしまったり、抜き取る習慣がなく常時挿入したままにしてしまったりしている方もいるかもしれません。
降車時にETCカードを抜き取らず挿入したままの状態にするのはリスクもあるので、車を降りるときにETCカードを抜き取る習慣をつけましょう。
② ETCカードを挿しっぱなしのリスク
ETCカードを挿入したままにするリスクは大きく分けて以下の2つが挙げられます
- ETCカードは熱に弱いため故障の原因になる
- ETCカードを車内に放置することで盗難のリスクが高まります
ETCカードは熱に弱いため故障の原因になることが
ETCカードを挿入したままにするリスクとしては、降車した後に車内の温度が上昇し、熱でETCカードが破損してしまうことが挙げられます。
ETCカードのICチップの故障や、熱によりカードが変形すると、ETCカードが使用できなくなる可能性があります。
ETCカードは熱に弱いので、特に気温が上昇しやすい夏の時期に挿入したままにするのは避けましょう。
JAFが2023年8月におこなった真夏の車内温度の変化に関するユーザーテストにおいては、最終的に車内温度が48度、ダッシュボードにいたっては57.8度まで上昇するという結果も出ており、夏場は一段と注意する必要があります。
今年は酷暑予測も出ていますので、今年の夏はカードの取り扱いにもご注意ください
ETCカードの金属端子部は、取扱い・保管時に手の脂や化粧品等などで汚れる場合があります。その汚れが車載器内部のカード接点に転写すると、車載器・カード間通信が正常に行われず、ETCゲートの開閉バーが開かなかったり、カードエラーの発生や、利用履歴が書き込めない等の事象が発生します。
クリーニングカード使用通知が発話された場合やカード読み取りエラーが発生する場合は、クリーニングカードで車載器の接点をキレイに清掃してみるのもいかがでしょうか!

【クリーニングカード使用方法】
- ①車両のエンジンを停止する。
- ②クリーニングカードの端を持ち、ETC2.0/ETC車載器に挿し込む。
- ③イジェクトスイッチを押し、クリーニングカードが出てきたら再度挿し込む。
- ④手順③を10回繰り返す。
- ⑤ETC2.0/ETC車載器からクリーニングカードを抜く。

